LINE広告とは?国内最大SNSを活用した広告の仕組みと出稿方法

この記事でわかること
  • LINE広告とは
  • LINE広告が選ばれる理由
  • LINE広告の配信面(掲載場所)
  • ターゲティングの種類
  • キャンペーンの目的と課金方式

LINEは国内の月間アクティブユーザー数が9,700万人に達し、日本人の約8割が日常的に利用するコミュニケーションアプリです。そのLINE上に広告を配信できるのが「LINE広告」であり、幅広い年齢層へのリーチ力と高い利用頻度から、多くの企業が注目する広告媒体となっています。本記事では、LINE広告の基本的な仕組みから配信面・ターゲティング・出稿手順まで、はじめてWeb広告の出稿を検討している方に向けてわかりやすく解説します。

目次

LINE広告とは

LINEという媒体について

LINEは、友人や家族との1対1チャット、グループチャット、音声・ビデオ通話など、日常的なコミュニケーションを支えるアプリです。国内の月間アクティブユーザー数は9,700万人(2024年3月末時点)に達しており、10〜60代の幅広い年齢層が毎日のように利用しています。日本の人口の約8割がLINEを使っているとも言われており、もはや生活インフラの一部となっています。

LINE広告の基本的な仕組み

LINE広告は、LINEヤフー株式会社が提供する運用型広告サービスです。LINEアプリ本体はもちろん、LINEマンガやLINE NEWSなどのファミリーアプリ、さらには提携する外部アプリにも広告を配信できます。

広告の掲載はオークション形式で行われます。広告主が設定した入札額と推定クリック率などをもとに算出されたeCPM(1,000インプレッションあたりのコスト)が最も高い広告が優先的に表示される仕組みです。そのため、予算の大小にかかわらず、質の高い広告クリエイティブと適切なターゲティング設定が重要になります。

他のSNS広告との違い

InstagramやX(旧Twitter)などと比べたときのLINE広告の最大の特徴は、「国内最大のリーチ力」と「高いアクティブ率」の両立にあります。LINEはSNSというよりコミュニケーションツールとしての側面が強く、月間のセッション回数は100〜200回と他のSNSとは比較にならないほど高頻度で開かれます。また、LINEのユーザーのうち約26%は他のSNSでリーチできない層とされており、既存のデジタル広告では取りこぼしていたユーザーへのアプローチが可能です。

LINE広告が選ばれる理由

国内最大規模のリーチ力

月間アクティブユーザー数9,700万人という数字は、国内の主要SNSの中で群を抜いています。Instagramの約6,600万人、X(旧Twitter)の約6,700万人と比較しても、LINE広告が一度にアプローチできる潜在顧客の母数は圧倒的です。また、男女比はほぼ半々で、年齢層も15〜60代以上まで均等に分布しているため、特定の層に偏らず幅広いターゲットへ訴求できます。

高い利用頻度によるブランド接触機会

LINEはメッセージの確認やトーク返信のたびにアプリを開く性質上、1ヶ月あたりのセッション回数が100〜200回と他のSNSを大きく上回ります広告がトークリストの最上部に表示されるなど、ユーザーの目に触れやすい配置が多いのも特徴です。日常的に何度も開くアプリへの出稿は、ブランドや商品・サービスの認知を自然に積み上げていくうえで大きなアドバンテージになります。

精度の高いターゲティング

LINE広告では、年齢・性別・地域といった基本的なデモグラフィック情報に加え、興味関心や行動履歴にもとづいた詳細なターゲティングが可能です。さらに、自社の顧客リストをもとにした類似ユーザーへの配信や、サイト訪問者へのリターゲティングにも対応しています。LINEはリアルな生活に密着したコミュニケーションアプリであるため、ユーザーデータの精度が高く、届けたい相手に届けやすい環境が整っています。

少額から始められる柔軟な予算設定

LINE広告は月額の最低出稿金額が設定されておらず、1日あたり数百円単位から配信をスタートできます。まずは少額でテスト配信を行い、効果を見ながら予算を調整していけるため、はじめてWeb広告に取り組む方でも参入しやすいのが魅力です。

LINE広告の配信面(掲載場所)

トークリスト

LINEを開いたときに最初に表示されるトーク一覧画面の最上部に広告が掲載されます。ユーザーが最も頻繁に目にする場所であり、全配信面の中でもとくにインプレッション数が多くなりやすい枠です。アプリを開くたびに表示されるため、認知拡大を目的とした広告との相性が抜群です。

LINE NEWS・LINE VOOM

LINE NEWSはLINEアプリ内のニュースタブに、LINE VOOMは動画やフォロー中のコンテンツが流れるタブに広告が表示されます。いずれもコンテンツを閲覧しているユーザーへ自然な形でリーチできるため、読み物や動画クリエイティブとの組み合わせが効果的です。

ウォレット・LINEポイントクラブ

ウォレットタブはLINE Payをはじめとする決済・送金サービスの入口であり、購買意欲の高いユーザーが集まりやすい配信面です。LINEポイントクラブは、ポイント獲得を目的としたユーザーが広告に積極的に接触しやすい環境にあるため、友だち追加やアプリインストールなどのアクション系キャンペーンに向いています。

LINEマンガ・LINEチラシ・その他ファミリーアプリ

LINEマンガはスマートフォン向け電子コミックサービス、LINEチラシはパーソナライズされた近隣店舗のセール情報を届けるサービスです。このほかにもLINEクーポン、LINEマイカード、LINEオープンチャットなど、多様なファミリーアプリへの配信が可能です。それぞれのサービスに集まるユーザーの興味関心に合わせた広告配信ができる点が強みです。

LINE広告ネットワーク

LINEのファミリーアプリにとどまらず、提携する外部のサードパーティアプリにも広告を配信できる仕組みです。LINEのエコシステム外にもリーチを広げられるため、より多くのユーザーへの接触機会を確保したい場合に有効な配信面です。

ターゲティングの種類

デモグラフィックターゲティング

年齢・性別・地域・OS・言語といった基本属性にもとづいて配信対象を絞り込む方法です。「30〜40代の女性に届けたい」「特定の都道府県のユーザーに絞りたい」といった場面で活用します。設定がシンプルなため、はじめてLINE広告を出稿する方でも扱いやすいターゲティングです。

詳細ターゲティング

ユーザーの興味関心や行動履歴にもとづいて配信対象を設定する方法です。「美容・コスメに興味がある」「旅行関連のコンテンツをよく見ている」といったカテゴリから絞り込めるため、商品やサービスとの親和性が高いユーザーへピンポイントにアプローチできます。デモグラフィックターゲティングと組み合わせることで、さらに精度を高めることも可能です。

オーディエンスターゲティング

自社が保有するデータや、LINE上での行動データをもとに配信対象を設定する方法です。主に以下の3種類があります。

自社の顧客データ(メールアドレスや電話番号)をアップロードして配信する「カスタムオーディエンス」、自社サイトの訪問者や特定ページの閲覧者に再アプローチする「ウェブトラフィックオーディエンス(リターゲティング)」、そして既存顧客や優良ユーザーに似た特性を持つ新規ユーザーへ配信する「類似オーディエンス」です。既存顧客との共通点を持つユーザーへ効率よくリーチできるため、新規獲得施策として特に効果を発揮します。

ターゲティング設定のポイント

はじめて出稿する場合は、絞り込みすぎず、まず広めのターゲットで配信してデータを蓄積することが基本です。インプレッションやクリックのデータが溜まってきたら、反応の良いセグメントに絞り込んだり、類似オーディエンスを活用したりと、段階的に精度を上げていくアプローチが効果的です。

キャンペーンの目的と課金方式

キャンペーンの目的

LINE広告では、出稿時にキャンペーンの目的を設定します。目的によって最適化の方向性が変わるため、自社のゴールに合ったものを選ぶことが重要です。主な目的は以下の通りです。

「ウェブサイトへのアクセス」はサイトへの流入増加を目的とした配信で、商品・サービスの認知拡大やLP誘導に適しています。「友だち追加」はLINE公式アカウントの友だちを増やすことを目的としており、既存顧客との継続的な関係構築につなげたい場合に有効です。「アプリのインストール」はスマートフォンアプリのダウンロード促進に特化した目的設定です。このほかにも「動画の再生」「コンバージョン」「インプレッション」など、目標に応じた選択肢が用意されています。

課金方式の種類

LINE広告の課金方式は、選択したキャンペーン目的に応じて異なります。主な課金方式は3種類です。

クリック課金(CPC)はユーザーが広告をクリックしてリンク先へ遷移した場合にのみ費用が発生する方式で、サイトへの流入を重視する場合に適しています。

インプレッション課金(CPM)は広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式で、認知拡大を目的とした配信に向いています。

友だち追加課金(CPF)はLINE公式アカウントへの友だち追加が発生した場合にのみ費用が発生する成果報酬型の方式で、費用対効果が見えやすいのが特徴です。

予算の設定について

LINE広告は最低出稿金額の縛りがなく、1日単位で予算を設定できます。少額からテスト配信を始め、効果を確認しながら予算を増減させる運用が可能なため、はじめてWeb広告に取り組む方でも無理のない範囲でスタートできます。なお、十分なデータを得るためには、1日あたり最低でも1,000〜3,000円程度の予算を確保することが推奨されています。

LINE広告の出稿手順

①LINE公式アカウントの開設

LINE広告を出稿するには、まずLINE公式アカウントの開設が必要です。LINEヤフー for Businessのサイトからアカウントを作成します。すでにLINE公式アカウントを持っている場合はこのステップを省略できます。なお、アカウントの開設自体は無料で行えます。

②LINE広告アカウントの作成と審査

LINE公式アカウントと紐づける形で、広告配信専用のLINE広告アカウントを作成します。作成後は業種や取り扱う商材が広告ポリシーに適合しているかの審査が行われます。審査期間は通常数営業日程度です。なお、金融・医療・美容など一部の業種では追加書類の提出が求められる場合があります。

③キャンペーン・広告グループの設定

アカウント審査が通過したら、実際の配信設定に入ります。まずキャンペーンを作成し、前述の「目的」を選択します。次に広告グループを作成し、ターゲティング・配信面・予算・入札方式を設定します。キャンペーンが大枠の方針を決める層、広告グループがその中の配信条件を決める層というイメージです。

④クリエイティブの作成と入稿

広告グループの設定が完了したら、実際に配信する広告クリエイティブを作成・入稿します。静止画・動画・カルーセルなど複数のフォーマットに対応しており、配信面や目的に応じて使い分けます。入稿後はクリエイティブの審査が行われ、承認されると配信がスタートします。審査は通常1〜2営業日程度で完了します。

⑤配信開始・効果測定

配信開始後はLINE広告の管理画面でインプレッション数・クリック数・コンバージョン数などのデータをリアルタイムで確認できます。効果測定を正確に行うためには、あらかじめ自社サイトにLINEタグ(トラッキングコード)を設置しておくことが重要です。データをもとにターゲティングやクリエイティブを改善しながら運用を最適化していきます。

運用・効果を高めるポイント

最初は広めのターゲティングでデータを蓄積する

配信初期にターゲットを絞り込みすぎると、インプレッションが十分に得られずデータが溜まりにくくなります。まずは広めのターゲット設定で配信し、どのセグメントが反応しやすいかを把握することが先決です。データが蓄積されてきた段階で、反応の良い層に絞り込んだり類似オーディエンスを活用したりと、精度を段階的に上げていくのが基本的な進め方です。

クリエイティブを複数用意してテストする

LINE広告の効果はクリエイティブの質に大きく左右されます。同じターゲティング設定でも、画像・コピー・訴求内容が異なる複数のクリエイティブを同時に配信し、反応率を比較することが重要です。クリック率(CTR)やコンバージョン率をもとに効果の低いものを停止し、勝ちパターンを見つけていく繰り返しが運用の精度を高めます。なお、同じクリエイティブを長期間配信し続けると広告疲れが起きやすいため、定期的な差し替えも意識しましょう。

LINEタグを正しく設置する

効果測定の精度を担保するために、自社サイトへのLINEタグの設置は必須です。タグが正しく設置されていないとコンバージョンの計測ができず、最適化の方向性を誤る原因になります。配信開始前に設置と動作確認を済ませておくことを強く推奨します。

入札戦略は自動入札から始める

入札方式には手動と自動がありますが、配信初期は自動入札を選択するのが無難です。自動入札はシステムが配信データをもとに最適な入札額を調整してくれるため、運用経験が少ない段階でも安定した配信結果を得やすくなります。ある程度データが蓄積され、目標CPAや目標CPCのイメージが固まってきた段階で手動入札への切り替えを検討するとよいでしょう。

LINE広告に向いているビジネス・向いていないビジネス

向いているビジネス

幅広い年齢層にリーチしたいビジネス LINEは10〜60代以上まで均等にユーザーが分布しているため、特定の年齢層に偏らず広くアプローチしたい業種と相性が良いです。食品・日用品・保険・不動産・医療・美容など、ターゲットの年齢層が広いサービスはLINE広告の強みを最大限に活かせます。

LINE公式アカウントと併用したいビジネス LINE広告で友だち追加を促し、公式アカウントを通じて継続的にアプローチするという流れは、LINE広告ならではの活用方法です。リピート購入や長期的な顧客育成を重視する飲食・小売・EC事業者にとって特に有効な戦略です。

BtoCで購買単価が中〜高めのビジネス LINE広告はクリック単価がある程度かかるため、購買単価が低すぎるビジネスでは費用対効果が合いにくくなります。一方、ある程度の購買単価があるサービスであれば、広告コストを回収しやすく、ROASを健全に保ちながら運用できます。

向いていないビジネス

ニッチで専門性の高いBtoBビジネス LINE広告は不特定多数へのリーチが強みである反面、特定の職種・業種・役職者といった細かいビジネス属性でのターゲティングは苦手です。狭い市場に対して精度高く訴求したい場合は、LinkedInやGoogle広告の方が適している場合があります。

購買検討期間が非常に長いビジネス 高額な不動産投資や法人向けシステムなど、意思決定に長い時間がかかるビジネスは、認知から成約までの距離が遠くLINE広告単体での費用対効果を測りにくい傾向があります。ブランド認知の一部として位置づけるなど、他媒体と組み合わせた活用が現実的です。

まとめ

LINE広告は、国内最大規模のユーザー基盤と高いアクティブ率を持つLINEを活用した、リーチ力の高い広告媒体です。少額から始められる柔軟な予算設定と多彩なターゲティング機能により、はじめてWeb広告に取り組む方でも参入しやすい環境が整っています。まずは広めのターゲット設定と複数クリエイティブのテストからスタートし、データをもとに少しずつ最適化を進めていくことが成果への近道です。自社のビジネスとの相性を見極めながら、ぜひ活用を検討してみてください。

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この記事を書いた人

カリアドの中の人達です。
広告運用・マーケティング・Web制作・デザインなどを専門にしています。

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